【社会文化科学研究科博士前期課程】卒業認定・学位授与の方針(ディグリー・ポリシー)
岡山大学のディグリー・ポリシーのもと、本研究科では、文学・法学・経済学の各分野において高度な知識・能力と技術・判断力を身につけるとともに、高度な専門的分析によりまとめた学位論文が一定の水準を満たしている者に対して、博士前期課程においては修士(文化科学、文学、法学、経済学、公共政策学、経営学、学術)の学位、博士後期課程においては、博士(文化科学、文学、法学、経済学、経営学、学術)の学位を授与します。
博士前期課程
博士前期課程では、修士論文などにまとめた研究成果が本研究科の定める学位授与の水準を満たしていることに加え、高度な専門知識を修得の上、特定の課題についての研究を遂行する能力を身につけるとともに、関連の諸課題に的確に対処し得る思考力と行動力を備えている者に対して修士の学位を授与しています。
具体的には、本研究科では、所定の期間在学し、以下の力を身につけ、所定の単位を修得した学生に学位を授与します。
修得できる力:実践力・探究力・コミュニケーション力・教養力・専門力
【実践力】社会的な課題と向き合い、解決のために行動できる実践力
大きな社会的な課題と向き合う中で、それぞれの差異を理解し、解決のために先駆けて行動することができる。
【探究力】社会的な課題を発見し、論理的・複眼的に迫る探究力
多面的な検討により明らかになった社会的な課題に、様々な専門力を用いて、その本質に迫ることができる。
【コミュニケーション力】他者と連携し協働するコミュニケーション力
学生同士や教職員などとの様々な出会いの中で、他者との間で違いを認め合い、垣根を越えて、相互に高め合うことができる。
【教養力】幅広い学びから自らの知を深める教養力
幅広い学びから自らの知を深め、自らの成長に繋げることができる。
【専門力】人文・社会科学の専門知識を統合する専門力
それぞれの学位プログラムに応じて、専門領域の土台となる知識・技能を深く統合することができる。
①【総合人文学学位プログラム】
- 英語・ドイツ語・フランス語の高度な言語運用を行うことのできる専門力
- 日本・アジア地域の言語・文学、文化・思想の構造等を深く理解することのできる専門力
- 哲学・美学・歴史学・考古学・比較社会文化学の深い知識をもとに諸問題の解決に取り組むことのできる専門力
②【心理学学位プログラム】
- 臨床心理学に基づき、心理に関する支援を必要とする人たちに有効なサポートを行うことのできる専門力
- 国際化、健康、高齢化、情報化等における新たな技術を創出することのできる専門力
③【比較法政学位プログラム】
- 国内や諸外国の実定法や政治制度を様々な方法論的アプローチによって比較・検討し、国際社会や国・地方自治体、民間企業等の法的・政治的課題を解決することのできる専門力
④【地域法政学位プログラム】
- 地域社会の場において、租税に関する業務をサポートすることのできる専門力
- 地方公共団体で政策形成を担うことのできる専門力
⑤【地域ビジネス学位プログラム】
- 経営学の専門知識に基づいて、企業マネジメントに関わる諸問題を解決することのできる専門力
- 会計学の専門知識に基づいて、財務会計や管理会計等の学術研究を遂行することのできる専門力
⑥【経済学学位プログラム】
- 経済・政策の諸問題を理論と実証の両面から洞察できることのできる専門力
- わが国・世界が直面する様々な課題について、経済学・統計学の観点から解決することのできる専門力
⑦【SDGs学位プログラム】
- 外国人留学生等を対象とした、人文・社会科学の各分野(文学・法学・経済学)における深い専門的知識をもとに、関連分野の諸問題を解決することのできる専門力