国立大学法人 岡山大学

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修了生・在学生の声&活動
Voices of Graduates and Students & Activity

大学院生 Students

充実した環境で税理士を目指す

諸井 沙彩さん
Ms. MOROI, Saya

社会文化科学研究科 組織経営専攻 会計学講座

博士前期課程1年 (2025年5月執筆)

「法人税法第22条及び第22条の2に関する考察」

○自己紹介
 私は2025年4月、岡山大学社会文化科学研究科に入学しました。2025年3月までは岡山大学経済学部生(財務会計のゼミに所属)でしたので、「内部進学者」ということになります。将来は税理士になることを考えており、大学4年生だった2024年に会計2科目(簿記論、財務諸表論)に合格し、現在は税法1科目(消費税法)の合格に向けて勉強中です。

○税理士を目指すようになった経緯
 高校生の頃から会計に携わる職業に興味があり、大学は経済学部を選び進学しました。大学3年生の時に、大学のキャリア支援センターで進路相談をしたところ、税理士事務所のインターンシップの募集があり、同年9月に3日間のインターンシップに参加する機会を頂きました。業務内容を教えて頂く中で、企業を経営されている方と深く関わって仕事ができること、それらの仕事が地域経済への貢献に繋がっていることに魅力を感じました。この出来事がきっかけとなり、税理士になるための受験勉強を始めました。

○大学院に進学した経緯
 税理士を目指すと決めたときは大学院に進学するのではなく、働きながら資格を取得することを漠然と考えていました。そんな中、大学3年生も終わりに差し掛かったころに、当時の指導教員の先生に相談したところ、働きながら資格を取得するのではなく、大学院へ進学し修士号取得により税法2科目免除を受けるという選択肢もあることを知りました。そこで、国税庁出向教員の先生に事前相談をお願いし、いろいろなことを教えていただきました。あわせて、税理士事務所に勤務している方や当時大学院に通っておられた経済学部の先輩からもお話を聞き、税理士資格取得のために税法2科目免除を受けたいと考えるようになり、組織経営専攻への進学を決めました。2024年8月に受験し、現在に至っています。

○大学院での勉強・研究について
 私が所属する組織経営専攻では、授業のほとんどが夜18時以降に開講されており、社会人の方が多いのが特徴的です。また、同じゼミに所属する方は、税理士を目指しておられる方が多く切磋琢磨できる環境にあります。さらに、岡山大学の学部生は、学部4年生の時に大学院の授業を受講することができ、取得した単位は15単位までであれば大学院入学後の単位として認められる制度もあります。私は学部生の間に大学院の授業(租税法概論1、租税法概論2)を受講し、大学院の授業の様子を知ることができました。また、大学院のゼミにも聴講生として参加させて頂き、同じ目標を持つ方の研究テーマや、研究の進め方などを学ぶこともできました。
 税法2科目免除を受けるためには、税法についての論文を執筆しなければなりません。私は経済学部出身であり、法学については学部生時代にほとんど勉強したことがなかったため基礎から学ぶ必要があり、苦労しながらも頑張っているところです。また、学位を取得するための論文であることはもちろんですが、国税審議会の審査にもパスできる論文であることが求められるところ、組織経営専攻では国税庁からの出向教員が税法の論文指導を行うため、この点に関しても環境は整っています。

○税理士を目指して組織経営専攻への進学を検討されている方へ
 繰り返しになりますが、組織経営専攻では、税法免除を受けるための環境が整っています。また、それだけではなく、授業においても、会計学や経営学についての知識を得ることもできます。入学を検討している、迷っているという方は、入試説明会に参加することはもちろん、指導教員として希望する先生まで事前相談をしてみてください。税理士資格取得のための選択肢として、組織経営専攻で学ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。

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