国立大学法人 岡山大学

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修了生・在学生の声&活動
Voices of Graduates and Students & Activity

修了生 Graduates

多角的に物事を捉える力を活かす

坂本 隆也さん(瀬戸内市役所)
Mr. SAKAMOTO, Tatsuya

博士前期課程 法政理論専攻 法政理論講座

2015年3月修了

人道的介入の正当性に関する理論的検討―シリアの事例を題材に

私は2013年から2015年まで社会文化科学研究科に所属していました。大学院では、世界各国で起こる国家内での争い、いわゆる「内戦」で苦しむ国民に焦点を当て、このような国民を国際社会が現行の国際法等の枠を越え、同じ人間としてどのように手を差し伸べることができるのか、「人道的な介入」には何があるのか研究してきました。私の研究は理論的に解決方法を見出すものであったため、一つの物事に対して多角的に捉え、様々な角度からアプローチをすることで、より良いものを模索する必要がありました。

現在、私は瀬戸内市役所に勤務しています。行政職員の仕事とは、市民が平等に豊かで安全な生活できるように様々な面から、サポートすることだと考えています。このサポートには市民と窓口等で応対する直接的なものもあれば、様々な施策や企画を通して行う間接的なものもあります。日々、様々な部署の職員が様々な方法で市民が安心して生活できるように奮闘しています。私もその一員として日々邁進していますが、大学院の研究を通して培った「多角的に物事を捉える力」が日々の業務に非常に役立っています。

最後に、岡山大学大学院は、何かに興味を持ち、追及したいものがある人にとってはとても良い環境にあると思います。指導をしてくださる先生方をはじめ、自分とは違う分野において深く研究する同回生や先輩方と共に過ごすことで刺激のある日々を送ることができます。私自身、社会人になって数年経ちますが、ふとした時に大学院で過ごした日々を思い返すことがあり、懐かしく思うことがあります。

入学を考える皆様にとって、ここで得た経験は社会人になった時、また、社会人として既に働いている方にとっても今後の社会人生活に役に立つ場面が必ずあります。私の経験談が皆様にとって、進路の参考になれば幸いです。

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