情報発信

(1)2期生募集ポスター「デジタル技術で新しい人文学へ」編技術解説

 本プログラムは、「Digital Humanities 2.0」と「アジアユーラシア研究」を習得したグローバル人材の養成を目的としています。「Digital Humanities 2.0」は、①社会調査統計、②多言語対応テキストマイニング、③GIS(地理情報システム)を三つの柱としています。②のテキストマイニングを利用したのが、「デジタル技術で新しい人文学へ」編のポスターです。

 ポスターに掲載されているのはワードクラウド(Word Cloud)です。可視化技術のひとつで、あるテキストに出てくる単語を頻度に応じて大きくしたり、特定の単語に目立つ色をつけたりします。並べられた単語が雲のような形に見えないこともないですよね。雲だけでなく、□や♡の形にしてくれるサイトもありますので、ちょっとしたデザインが必要な時のためにも覚えておくと便利です。

手順:

1.日本語版Voyant Toolsを開きます。

2.今回は本プログラムの拠点校である千葉大学のウェイブサイトから、「プログラム紹介」のページのテキストを使用しました。「テキストを追加する」の下欄に「https://jinbun-takuetsu.chiba-u.jp/top/introduction.html」と入力し、「結果を表示する」をクリック。

3.左上にポスターと同じワードクラウドが表示されるはずです。

 もっと遊びたい方は、digitalnagasakiのブログ「簡易テクスト分析にVoyant-Toolsもいかがでしょうか?」を参考にしてください。

 Digital Humanities 2.0科目群「テキストマイニング演習」では、KH Coderを利用したテキストマイニングを習得します。アンケート調査をしている院生さんの受講も大歓迎です!

 

(2)2期生募集ポスター「岡山城でもできますよ」編技術解説

 本プログラムの三本柱のひとつ、③GIS(地理情報システム)の技術は歴史研究にも役立ちます。昔の地図を眺めながら、現在のどのあたりになるのか頭の中で描いたことはありませんか。日本版Map Warperを使えば、地図の画像を現実の地図(OpenStreetMap)に重ねることができますよ。自分で地図をアップロードする場合は手順1から、整形済みの地図を利用する場合は手順5からを参考にしてください。

手順:

1.日本版Map Warperのアカウントを作成します。

2.今回は岡山大学附属図書館が所蔵する池田家文庫絵図を例にします。調査相談グループに申請し、絵図(城下図T6-38)をアップロードする許可をえましょう。

3.「地図をアップロードする」のタブを開きます。「タイトル」に「池田家文庫絵図T6-38」、「説明」に「岡山大学附属図書館所蔵 池田家文庫絵図T6-38備前岡山地理家宅一枚図」などと入力します。「画像ファイルをアップロードする」で、附属図書館から提供された絵図データを選択し、「作成」をクリックします。

4.アップロード終了後、「すべての地図を見る」のタブから「池田家文庫絵図T6-38」を検索し、選択します。「整形」タブをクリックし、左側の絵図と、右側の地図の場所を合わせます。左右の地図の右上にある緑のピンのアイコンをクリックし、左と右の地図の重なる場所(基準点)を見つけてピンを立てます。ピンの位置が定まったら、「基準点を追加」をクリックします。3つ以上の基準点を設定できたら、「イメージを整形する! →」をクリックしましょう。

5.(「整形済みの地図を見る」のタブから「池田家文庫絵図T6-38」を選択し、)「プレビュー」のタブをクリックします。左の目盛を上下に動かして縮尺を、中央下の目盛を左右に動かして透過度を調節することができます。

6.Google Earthをインストールしている場合には、「エクスポート」のタブをクリックしてみましょう。「KMLファイルをダウンロードする」をクリックすれば、Google Earthに「池田家文庫絵図T6-38」を重ねて表示することができます。

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