国立大学法人 岡山大学

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修了生・在学生の声&活動
Voices of Graduates and Students & Activity

大学院生 Students

税理士を目指す上で最適な環境

三谷 翼さん
Mr. MITANI Tsubasa

社会文化科学研究科 組織経営専攻 会計学講座

博士前期課程1年(2024年8月執筆)

実質所得者課税の原則についての考察

〇自己紹介

私は2024年4月、岡山大学大学院社会文化科学研究科に入学しました。現在、倉敷市に住んでおり、岡山市内の職場と大学院へは車で通っています。同志社大学経済学部を卒業後、新卒での就職を機に滋賀県から岡山県に移住しました。最初に就職した会社では自動車関連の営業をしていましたが、約1年半後に現在の職場である税理士法人へ転職し、税理士試験を受けながら7年ほど勤めています。2024年1月に二人目の子どもが生まれ、現在は仕事、育児、そして大学院と忙しい日々を送っています。

 

〇税理士を目指すようになった経緯

大学生の時からインターンなどを通じて中小企業の経営支援に携わりたいと考えていました。当初は大学院への進学を予定していたものの、縁あって岡山の企業に就職することになりました。しかし、企業経営により深く関わりたいとの思いから転職を決意しました。広告や人材系の会社を検討していた際、ある会社の採用面談で「税理士を目指してみてはどうか」とアドバイスを受け、そこで初めて税理士という職業に関心を持ちました。偶然にも簿記2級の資格を取得していたことがきっかけとなり、未経験ながらも税理士業界に転職することができ、働きながら税理士の受験勉強を始めました。

 

〇大学院に進学した経緯

2023年12月時点までに会計2科目(簿記論、財務諸表論)と税法1科目(固定資産税)に合格することができました。そこで、残りの税法2科目の試験を受けるか修士号取得による税法科目免除を目指すか検討したところ、修士号取得により税法2科目の免除を受けたいと考え、岡山大学大学院社会文化科学研究科の組織経営専攻への進学を選択し、2024年2月の大学院入試を受験、現在に至っています。

 

〇大学院での勉強・研究について

私が所属する組織経営専攻は、ビジネススクールとして位置づけられており、税理士試験の税法免除を目指しながら経営学等も学べる非常に恵まれた環境にあります(組織経営専攻の授業のほとんどが夜18時以降にあるため、毎日の仕事終わりに通うことができる点も魅力的です)。しかし、税法免除を受けるためには、税法、つまり法学の論文を執筆しなければなりません。大学時代に法学の勉強をしなかった私は現在、法学を基礎から学び直しています。組織経営専攻では、国税庁からの出向教員(現在は普家弘行先生)が指導教員を務めており、税法免除のための論文指導の環境が整っています。また、早期履修制度を利用すれば、最短1年で修士号を取得できます。普家先生の指導の下、早期修了したうえで実際に税理士資格を取得した先輩が複数いることもあり、私も1年間での早期修了を目指しています。

なお、社会人として大学院に進学する場合、仕事、大学院での研究や勉強、税理士試験の受験勉強の3つを同時にやる大変さを考えると、税理士試験のうち最低でも2科目に合格済みの状態で入学するのが理想的だろうと思います。

 

〇税理士を目指す方へメッセージ

税理士の仕事はAIに取って代わられると言われることがあります。確かに、会計を中心にAIや自動化の波は進んでおり、単純な会計業務や税務申告などは今後AIが担う可能性が高まっています。しかし、お客様に合わせたコンサルティングや最新の税法・システム情報の提供は、AIでは簡単に代替できません。こうした技術は座学では身につけることができず、税理士になった後に、どれだけ目の前のお客様を全力でサポートする経験を積むかが重要だと思います。そのためにも、早く税理士資格を取得し、実務経験を積むことが大切です。この点も踏まえ、早期修了を目指しているところです。また、繰り返しになりますが、組織経営専攻では経営学全般が学べるので、税理士になった後においても有用な知識を得ることができるものと考えています。税理士を目指すうえで、選択肢の1つとして、組織経営専攻に入学することを検討してみてはいかがでしょうか。

撮影場所:岡山さくら税理士法人

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