国立大学法人 岡山大学

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修了生・在学生の声&活動
Voices of Graduates and Students & Activity

大学院生 Students

MBA:理論と実践の往復

杉木 祐介さん
Mr. SUGIKI, Yusuke

社会文化科学研究科 組織経営専攻、MSD株式会社医薬情報担当者(MR)

博士前期課程2年(2018年4月執筆)

岡山県製造業の付加価値創出の取り組み について―カモ井加工紙株式会社「mt」か らの考察―

岡山大学大学院に入学を志した理由
私は、外資系製薬企業の営業部門で医薬情報担当者(MR)として勤務しております。
私が、この大学院を志したきっかけは、新製品の発売をするにあたり、同じ製品を上市するのに、売れる地区と売れない地区とに差が出ることについて、「それはなぜか」という疑問を持ったことに端を発しています。同じ製品を販売しているのに差が出るのは、マーケティングの問題なのか、または組織の問題なのか、それを研究したいと考えたからです。しかしながら学生の頃は、外国語を専攻しており経営学に関して学んだことがなく、授業についていくことができるのか不安でしたが、先輩や教員に相談をさせて頂き日々忙しくも充実した日々を過ごしています。

岡山大学の良いところ:学びのフィールドは広く、可能性は無限大
岡山大学のビジネススクールは、夜間を中心にカリキュラムが組まれています。また夏期の集中講義などを利用して単位の取得もできるように配慮がなされています。ですから、働きながらでも十分に学ぶことができます。また、経営学系の授業だけでも組織、マーケティング、アカウンティング、戦略等…十分に講義は開講されています。つまり、興味がある分野については、多様に門戸が開かれています。さらに、総合大学ですから、例えば、心理学系や語学系、自然科学系など必要があれば他分野についても学際的に学ぶことできる環境です。

高いモティベーションを保つための環境整備
岡山大学は駅からも近く、アクセスが良いのが特徴です。実際に同級生の中には広島から通っている学生もいます。仕事が終わってから講義に行くこと、土日の空時間に研究室へ行くこと等、非常に便利です。利便性が良いということは、限られた時間を有効に使うという視点からすれば、社会人院生にとっては、重要な点だと思っています。研究室には、個人デスク・プリンター・ネット環境等も整備されており、研究をする上でも良好な環境です。

アットホームなビジネススクール
岡山大学のビジネススクールは、良い意味で都市部のビジネススクールや通信制のそれとは異なり、適度に良い人数規模です。同級生全員の顔がわかり、教員との距離の近いことが魅力であると感じています。もちろん大学院ですので予習による準備や自習よる復習や課題レポート等は高いレベルが要求されますが、悩んだ際には教員や同級生に相談しやすい環境であると感じています。
また、このビジネススクールは、様々な背景を持つ方との出会いの場でもあります。異なる業種・職位・年齢の方々と共に学べる貴重な場です。就職して、他の業界の方々と真剣に議論できる場所は意外と少ないものです。大学院に来られている方々はモティベーションが高く、その中で切磋琢磨することで成長を感じることができています。通学し始めて1年が経ちました。時間はあっという間に過ぎますので、貴重な2年間を一つのことに集中し学ぶことは、人生において貴重な経験だと思っています。
大学院の授業は講義形式もありますが、多くの場合はディスカッションや個人・チームプレゼンテーションです。理論を学ぶだけでなく、理論を基本に本質は何なのかと問いを考え、自分の意見を論理的に伝えることは仕事を進める上でも非常に有意義であると感じています。

最後に:理論と実践の往復
ビジネスの世界で日々感じていますが、変化が激しい現代では、様々な課題や疑問があります。そこでは、答えを見つけることができないことも、普通に、しかも多々あります。大切なことは常に考え、自ら問いを設定し、自分の仮説を検証し、その結果を論理的に説明できるようにすることです。
岡山大学のビジネススクールでは、卒業要件としてリサーチペーパー、あるいは修士論文を書き上げることがあります。文章は、読むことはできても意外と書くことは難しいものです。私も、修士論文を完成できるように日々頭に汗をかきかき、取り組んでいます。
経営学について、真剣に取り組まれる多くの方々が入学されることを切に願っております。

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