国立大学法人 岡山大学

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活動報告

歴史資料保全活動進む

2019/08/31

1995年1月の阪神淡路大震災を契機に、災害で地域の歴史資料が失われることを防ごうという史料ネット運動が始まりました。災害時には多くの文化財が被害を受けますが、とりわけ行政的指定制度の網にかからない、民間所蔵の文化財が失われることが多くあります。これらも地域の歴史を明らかにする上で重要なものなのですが、こうした地域の歴史資料を少しでも残し活用することで、復興や町作りに役立てたいという運動です。
その後、日本の各地で地震や洪水などの災害が発生し、こうした史料ネット組織は拡大してゆきますが、災害発生後に文化財レスキューの取り組みを組織するのでは対応が後手に回ることも多いため、事前に予防的にネットワークを作って準備しておこうと、2005年に岡山史料ネットが立ち上がります。
史料ネットの活動の大きな特徴は、市民ボランティアによるレスキュー活動と大学での地域歴史資料の研究が有機的に連携しているところにあり、大学が研究と活動を担える人材の教育を担い、活動の実践は市民とともに行います。文明動態学研究センターは、そうした地域歴史資料の保全と活用についての研究、地域史研究と岡山史料ネットというボランティア組織と連携する結節点としての役割を果たしています。
現在、2018年の西日本豪雨により被災した倉敷市真備町の約2000点にのぼる個人宅の文書の修復・整理作業を市民ボランティアとともに行っています。岡山県・岡山県立博物館と連携し、企業メセナの助成金をえて、地域のお堂に伝わった仏像を地元の仏師さんに修復してもらったり、地域の画師が描いた屏風を地元の表具師さんに修復してもらうなど、関係する多くの方々とつながる中でさまざまな地域歴史資料の保存に取り組んでいます。

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